"事実は小説よりも奇なり"ということわざがありますが、相続をめぐるトラブルにも当てはまるのではないでしょうか。
故人が生前には予想だにしなかったであろう親族間での遺産争いや、遺族がこれまで知らされていなかった新たな相続人の出現など、まさに青天のへきれきとも云えるような事案があるのです。
そんなドラマチックなことが我が家に起こるはずがない、とのんびり構えている人だってどうなるか分かりません。
トラブルに巻き込まれるのは決して複雑な家庭事情によるものだけでなく、たとえば不動産の相続登記を単に放置していた、ということでもやがて面倒な話に発展するかも知れないのです。
不動産の登記は義務ではありませんので長らく放っておいた人が、いざ売却しようという段になって名義変更が複雑化していることを知るケースも多々あります。
また相続には遺留分の放棄や遺産分割など難しい手続きもたくさんありますので、トラブルを回避するためにも、専門家に相続相談をしておくことが大切でしょう。